八発目「BAD X'MAS」

クリスマスが近くなるといつも二十四歳のクリスマスを思い出す。
当時は金もなく、クリスマスもなんもなかったんでいつもバイトを
かわってあげて仕事をしていた。バイトの帰り前の年と同じように、
大好物のチキンのから揚げをむねやけしそうなくらい買い込んで、
マンションの前までもどって自分の住んでいるマンションを見上げ
た。心のなかで『去年と同じどこも電気ついてないな』なんて思っ
ていた。部屋にはいってグラスにジンと氷をいれて多少やけ酒気分
で飲みはじめていた。しばらくして電話がなったのででてみると、


「あのー岡田です」



岡田とは俺の部屋の隣の住人、その年の春に近くの大学に入った十
九歳の青年で、越してきてすぐになにやら菓子おりをもって挨拶に
きて、都会にしてはめずらしく隣人とうまく付き合っていこうと考
えている好青年だった。俺と岡田の部屋は最上階の一番奥の角部屋
が岡田でその隣が俺の部屋だった。外階段しかなくて回りにおとが
響かないそれも最上階の角のほうなんであまり気も使わない。しか
し岡田は田舎で育ちがいいのか、田舎から何か送ってくると俺んと
こにわけてくれらり、朝や夕方にあうといつもひたしげに長話をす
る。なんのときに交換したかはあまり覚えていないが電話番号も交
換していた。


  「よう!どうした?今どこ?」


  「はい、いまさっき帰ってきました」


  「そっか、でも今日はクリスマスイブだぞ、これからまたでかけるのか?」


  「いいえ、今日はもうでかけません」



岡田は大学でサッカー部に入っている。人付き合いもよくて、友達
がよく止まりにきている。そんな日は俺の部屋に騒がしい音がもれ





続きは近日deep textにて公開。

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